里仁為美
里仁舎とは、少し変わった社名ですが、この「里仁」とは、孔子の論語の中の一節、「子曰く、里は仁を美(よ)ししと為す」に由来します。「住むところは愛情に溢れたところが良い」と言うのがその大意です。
「里は仁を美しと為す」
原文で「里仁為美」と書くこの一節は、孔子が唯一「住」について触れている一節でもあります。
「里」という意味には、大きくは「郷土」と言う意味から、小さくは「生活空間」と言う意味があります。個としての人間の「生活空間」から、家族と住む「住居」、同僚や仲間と働く「職場」、そしてそれらの集合体としての「地域」及び「国家」を表します。つまり、「里」とは人々が生活していく「場」を意味します。
それではこのような「里」は何を持って美(よ)しとするのでしょう?利益でしょうか、それとも便益でしょうか。
確かにそれらも必要に違いありません。しかし、最も大切なものは「仁愛(他者への思いやり)」であると孔子は言いました。
家族であれば家族愛、郷土であれば郷土愛、そう言ったものが満ち溢れたところで暮らすのがよいという思いです。
人にも環境にもやさしい家
”家族や郷土、そして地球にもやさしい木造住宅”それが、私達の考える「里仁舎」の意味です。
より多くの家族に愛情に溢れた住まいを創る中で、それらが善き郷土を構成し、環境的・資源的にも将来の人々や地球にツケを回す事のないような配慮をし続けたい―これが、私達の思いです。