木の家づくり
木の家造りは鉄筋コンクリート造の住宅などとは違い、構造材に人工材料ではなく天然材料を用います。このため、この点を十分に理解して設計される必要があります。「15年ならずして朽ち果てるものがある反面、1000年以上を経て今なお使用に耐え得るもの」が存在すると言うのもこれが理由です。
作りようによっては、小さな地震や台風で倒壊するひ弱なものもあります。しかし、阪神・淡路大震災級の直下型地震が何度も起こることを想定した上で、それでも倒れないものを作るということ出来ます。
お施主様へのお約束
私達は家づくりにおいて、新築・増改築を問わず、次のお約束を致します。
- 1.全棟構造計算を行いその計算書の提出
- 2.用いた材の樹種及び含水率等の性能を表示
- 3.工事全過程における工事写真の提出
- 4.全ての工事仕様が分かる竣工図の提出
木の家づくりの構造
木質構造は、駄目な構造といわれる一方で「非常に優れた構造」としても大変評価されています。そのため、木の家づくりの構造は、ひとえに設計及び品質管理の良し悪しによると言うことができるのです。
もともと木は、生物材料であることから工場建材などとは違い、一つ一つの性能のばらつきが大きい材料です。そのため、単純に「木は、すべてが環境にも身体にもよい」と盲信するのは危険です。たとえば、十分に乾燥されていない材を構造的に用いるとスキや狂いが生じます。その結果、期待していた性能が生じないという事態にもなりかねません。 その為、木の家づくりにおいては木に対する愛着・情熱を持ちつつも、過度な性能を木に期待しない『わきまえた態度』が必要となります。