人間の巣
鳥には鳥に適した巣があり、蟻には蟻に適した巣があります。私達人間にも、人間に適した巣があっていいのではないか?そんな素朴な疑問から私達の家造りが始まりました。私達は、家とは「人間の巣」であると考えています。動物や昆虫の巣と違うところは、家族と言う集団にふれあいながらも、個を尊重する事が必要となります。人間の巣は単たる箱ではなく、家族の成長に応じて中味が変化できる箱である必要があります。
- 家族を安心して育てる事が出来ること。
- 快適に住めること。
- 災害などから身を守れること。
京都府内産材の「木の家づくり」を提唱
里仁舎の考える「木の家」は、京都の地域材・京都府産材を最大限使って建てた家・国産材100%の家です。地球環境に適し、人間に適し、そして風土に適したもの、そのような思いから実現した「木の家づくり」です。
地域材住宅”京都の木で京都の家をつくる”
里仁舎では、京都府の林業普及指導のもと、京都林務事務所と地元林業研究会とでタイアップした地元の木で家を建てる取り組みを1997年開始いたしました。 ※詳しくは、林経協月報No.440/1998.5月号掲載報告書
私達は、長年「京都の木で京都の家をつくる」事業を行い、今までも多くの家を設計・建築してきました。里仁舎では未来の家のオーナー(お施主様)と、実際の建材として使う樹齢数十年の大木を見るために山へ行くこともあります。そこで、直に見た丸太をそのまま山で寝かして葉枯し乾燥させ、その材で家を建てることも行ってきました。京都の山には、北山杉や松、桧といった家づくりに最適な木があります。そして、それらを意図的に間伐して利用することが、京都の山=自然を守ることにつながります。