上京区の家
建築施工事例 : 大きな吹抜けのある家
開放感あふれるリビングの床板には、栗を使用しています。
家全体として、デザインにはまったく煩わしさはなく洗練された、心地よい空間に仕上がりました。
玄関部の壁・天井は、珪藻土とスギ板を使い、床は栃と欅の厚板を使用しています。
「上京区の家」のポイントは、勾配天井の検討及び納めと階段の設計でした。
浮いているような階段
階段は、住むご家族の使い勝手や安全面への配慮はとても大切です。
こちらでも、家族みんなが安心して上り下りできるよう踏み面寸法にもこだわりました。素材だけでなく、
緩やかな勾配にしたり、ゆとりをもたせた階段の幅にしたりと…細部までしっかりと考られた階段になりました。
「キャンチ構造」の階段
キャンチ構造の階段の蹴込み板(けこみ板:階段の踏み板の奥に垂直に立てられた板)には、国産のカラマツの集成材、そして 踏み板(ふみ板:階段の踏面(ふみづら)の板)は、エノキを使用しています。
キャンチ構造とは?
「一端の固定支持のみで片方の支持のないもののこと」をいいます。上階の一部が張り出している建物の場合、その張り出している一部しか建物に固定されておらず、見る角度によっては宙に浮いているような印象をうけるものをキャンチ構造といいます。
片側のみを固定する構造なので、強度面を心配されるかもしれませんが、実に強固なつくりになっています。しっかり補強できる構造部分もあり、また、壁の中に仕掛けつくることでとても安心な階段に仕上がりました。