防蟻工事
防蟻工事・シロアリ防除とは?
安心の家づくりのために、防蟻(ぼうぎ)工事でシロアリの予防の処置を行うことはとても重要となります。
穿孔処理
…土台、大引、床束へ12mmのドリルで穿孔処理をします。
注入処理
…穿孔後、その孔へ木部処理薬剤を加圧注入処理します。これは、木材の一断面に薬剤を満たすことで、白蟻が侵入する際に薬剤に触れて死滅させることを目的としています。
吹付処理
…床組材の木部の前面に吹付処理をします。
特に木口、接合部、ホゾ穿、割れ等には入念な処理を行います。
散布処理
…床下の土壌の全面に土壌処理薬剤を散布します。基礎の内側、床束石の周辺、また水まわり箇所(浴室、トイレ、洗面所)には特に入念な処理を行います。
※写真は、「太秦の家」での防蟻工事のようすです。
白蟻防除施工保証書
防蟻工事・シロアリ予防施工後には、専門業者さんから「施工報告書」と「白蟻防除施工保証書」が届きます。
シロアリは「世界の外来侵入種ワースト100」
シロアリ(白蟻)は、昆虫綱ゴキブリ目シロアリ科 (Termitidae) の昆虫の総称です。 主に植物遺体を食べる社会性昆虫で、熱帯から亜寒帯まで、陸上のほとんどの地域に分布しています。
木造家屋などに棲みつき木材を食い荒らす害虫として忌み嫌われています。日本の本土に分布する種では、ヤマトシロアリ Reticulitermes speratus と、イエシロアリCoptotermes formosanus があり、この2種はいずれもミゾガシラシロアリ科に分類されます。
■ イエシロアリは九州、四国、本州南岸など温暖な地域に生息します。
■ ヤマトシロアリは、低温に強いため北海道以南に広く分布します。
※イエシロアリはIUCN(国際自然保護連合)、「世界の外来侵入種ワースト100」に指定されています。
被害を受けやすい部分
図は、関東甲信越の5000棟余りの住宅を対象に蟻害部材を調べた結果です。 湿りがちな部材である土台・床組材、水廻り材、一部の軸組材に被害が集中していることが分かります。近年は、玄関、勝手口の上り框にも被害が多いようです。
※引用 建築知識No.623 「部材別蟻害の割合」 被害率=各部材にシロアリ被害が認められた建物数/全調査建物数(4,944棟)関東甲信越の1都9県