室内の空気中に存在する有害な化学物質は?
建築基準法のシックハウス対策で規制対象となっている化学物質としては、ホルムアルデヒドやクロルピリホスがあります。
改正建築基準法では、ホルムアルデヒドを発散する建築材料が、その発散速度に応じて、次の4つの等級に分類されました。
※ 改正建築基準法、シックハウス対策についてはこちら(PDFファイル)。発行元:国土交通省
規制対象外(F☆☆☆☆)
…5μg/㎡h 以下、内装仕上げの使用面積制限なし
第3種ホルムアルデヒド発散建築材料(F☆☆☆)
…5μg/㎡h 超~20μg/㎡h以下、内装仕上げの使用面積を制限
第2種ホルムアルデヒド発散建築材料(F☆☆)
…20μg/㎡h 超~120μg/㎡h以下、内装仕上げの使用面積を制限
第1種ホルムアルデヒド発散建築材料
…120μg/㎡h 超、内装仕上げの使用を禁止
F☆☆☆☆(エフ・フォースターと呼びます)の「F」は、ホルムアルデヒド(Formaldehyde)の頭文字をとったもの。最近では建材に「F☆☆☆☆」、「F☆☆☆」というようにラベル表示されています。
また、規制というわけではありませんが厚生労働省が13種類の化学物質について室内濃度指針値を定めています。そのうち、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン(4VOC)については、放散の少ない建材や住宅部品の登録制度が行われています。
病気にかかりにくい室内環境にすることはできますか?
木の内装いすることで、風・インフルエンザにかかりにくい室内環境をつくりだすことができます。また、木質フローリングにすることでぜんそく・アレルギー反応を引き起こすダニを減らすことができるといわれています。
樹木はどれくらいの水を含んでいますか?
樹木中の水分状態は、通常含水率で表します。含水率は、水分を含まない状態の木材の重さを基準として、それに対して含まれる水分の面さの割合を示します。水分が、木材と同じ重量だけ含まれている状態は含水率100%となります。
人工乾燥によって耐朽性は変わりますか?
乾燥方法と耐朽性の関係を調べたデータから見て、人工乾燥材は耐朽性が「向上する」あるいは「低下する」とは一概には断言できません。
新月に伐採した木材は「腐りにくい」というのは本当?
いくつかの実験データから判断する限り、含水率、カビ発生程度、デンプン反応などについては「新月に伐採されたから」という差は、確認されていません。
京都、静岡、秋田などの複数の大学や研究機関で、スギ材について、その伐採時期を
いろいろと変え、それぞれに調べた結果が報告されています。しかし、どの点においても伐採時期による明らかな違いは確認されてはいません。
木材の断熱性能は?
数値上の断熱性能はそれほど高くありませんが、熱の伝わりを緩和する作用があります。
木材は、組織構造が多孔性であり、完全に密封されていない中空層を多く含んでいます。そのため、木材の熱の伝わり方は、異方性や含水率に大きな影響を受けるため一概に他のものと比較することはできません。また、木材や木質系材料は吸放湿性をもっているので、これらを断熱層とすることで防湿層がいらなくなるという特性もあります。
木材だけでも防火構造はできる?
木材の厚さだけで耐火性能を確保できます。また、木材自体は可燃材料ですが、リン酸系などの溶液を含浸させることで、準不燃材料や不燃材料にすることもできます。
※出典:木材と木造住宅Q&A 住木センター、最新データによる木材・木造住宅のQ&A